作曲:川島素晴
・内容:スコア・パート譜一式
・演奏時間:約6分55秒
・発売日:2016年3月12日
・グレード:4
編成
[A Group]
Percussion 1(Triangle / Whip / Bass Drum)
Piccolo
Flute
Oboe
B♭ Clarinet 1,2
[B Group]
Percussion 2(Flame Drum / Vibraslap / Tam tam)
B♭ Clarinet 3
B♭ Bass Clarinet
Bassoon
Euphonium
Tuba
[C Group]
Percussion 3(Ratchet / Cymbals / Suspended Cymbal)
B♭ Trumpet 1,2
Horn 1,2
Trombone 1,2
[D Group]
Percussion 4(Cowbell / Flexatone / Bass Drum)
B♭ Soprano Saxophone
E♭ Alto Saxophone
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone
String Bass
解説
A〜D、4つのグループに分かれたアンサンブルを率いるリーダーとして、4名の打楽器奏者がそれぞれのグループの前に立ち、指揮者不在の中、各グループの入りとリズムを示すことで、題名通り「パーカッションがスイッチの役割」を演じる。(全体の配置は、各グループを分割して配置するのが望ましいが、前後のセッティング変更が難しい場合は、ほぼ通常の吹奏楽配置のまま上演できるような割り振りになっているので、そのような上演も可能である。)
リーダーによるキュー出しが入り乱れると、ムチの音が遮って次のセクションに進む。ここでリーダー4名は楽器を持ち替え、それとともに各グループの楽想も入れ替わる。再び入り乱れると、今度は既に登場していたカウベルがカウントを鳴らし遮り、これをきっかけに打楽器も楽想も最初のセクションのものに一旦戻るが、ここからは各グループの奏者はそれぞれのリーダーが2種の打楽器を持ち替えるのを見て、それに併せて楽想をチェンジする。(これら8つの楽想は、相互にできるだけ異なるものとしてキャラクタライズされることが望ましい。)
8つの「スイッチ」が入り乱れる中、ようやく指揮者が(警笛を吹きながら)登場し、乱れた場を強引に収めると、「自分の指揮に従うように」というメッセージをこめながら、かけ声をかけて各グループリーダーにキュー出しをする。ここからは指揮者に従って演奏が進むが、徐々に各グループ奏者がリーダーのキューに従いはじめ、再び混乱する。(ここはアドリブも交えた激しいものにしてもよい。)
指揮者は各リーダーを強引に止めに行き、その際、ムチとカウベルを奪い取り、これら2つの楽器を自ら鳴らすことで再び主導権を握る。しかし、指揮者自ら暴走し、どんどんテンポをあげて皆がついて行けなくなると、打楽器奏者たちの反撃で、指揮者は倒れて終わる。
各グループの衣装を分ける等、全体的に、楽譜の指示を超えた自由な演出を加えて演奏することが望ましい。
(川島素晴)
収録CD
バンド維新2016
2016年3月9日 より 好評発売中!
発売元:ユニバーサルミュージック合同会社
演奏動画(YouTube)
バンド維新2016「Percusswitch」
【演奏】東海大学付属高輪台高等学校